2017.06.30 Friday

伝えたいことはEpisode3

 

水を求めるよりも弾丸を求めるほうが早く、荒れ狂う大地が広がり、栄えている街並みは数えるほど、力こそが正義であり弱き者には自由はない、そんな世界で私はある男に出会った。

 

ある街から少し離れた砂漠の中にみすぼらしい小屋が1つ、私はそこで美容院を営んでいる。こんな時代にも髪型の流行はあり、今はモヒカンが主流。中にはこだわりの強い客もいて、「モヒカンの横幅をもっと狭くしろ!五センチにしてくれ!左右の髪は3ミリに!!」なんて細かく指定してくる輩もいるくらいだ。今日、私が話したい人間はそんなしょうもない野郎ではない。

その男は大きなマントで体を覆い、フードを被って現れた。今時、別に珍しい格好でもない。しかし、漂わせる雰囲気で、その男が只者ではないと直感することができた。

 

「いらっしゃい、見ない顔だね。どっからきたんだい?」

そんな挨拶をしながら、椅子へと案内する。

「南の方の街から今こっちに着いたばかりなんですよ。」

男は人当たりの良い口調で私の質問に答えながら椅子に座る。

「ほう、それはお疲れだね。髪型はどんな風にするんだい?今流行りのモヒカンは…

私が一押しのモヒカンについて熱く語ろうとしたところで、男の持つ雰囲気が鋭いものへと変化する。

「私の前でモヒカンの話しをしないでいただきたい。」

「す、すみません。」

私は明確に死を覚悟させられるほどの殺気を感じた。

 

ただ、それも一瞬のことで、男は入店した時のような人当たりの良い口調に戻る。

「分かっていただければ良いですよ。」

 

それでもいつもの私を取り戻せるまでにはいかず、敬語を崩せなくなってしまった。

「で、どのような髪型にいたしますか?」

「思いっきり短くしてください。」

「は、はい。」

 

私が緊張している態度を察してか、場を和ませようと微笑みながら、南の街からここまで来た経緯を教えてくれた。

「私はこの荒れた世界を再生させる旅をしているんです。最初は1人でしたが、今では仲間も増えましてね。何かしらの希望がなければ人は生きていくことができない、その希望になることが私たちの目的です。」

 

そういえば南の地域では、いくつかの街が再建し、今では数少ない暴力以外での統治を進め平和に暮らせるようになったところがあると聞いたことがある。この男がその主導者らしい。

 

「まだまだ数少ないですし、問題点は多いですが、南の地域は改善されています。しかし、多くの街に行くことで今の荒れた世界の原因は、北方地域を支配する覇王アレックスによるものだとわかりました。」

 

覇王アレックス、北の地に住む者で知らないものはいない。全ての権力を持ち、武力、知力、あらゆるもので彼に勝てるものは誰もいない。

 

「私は覇王を討伐するために、南で力をつけ、仲間を集め、今この地まで来たのです。だから、北の入り口にあるここで髪を切り、気合いを入れようとね。」

もちろんそんな理由でここを訪れるものは今までいたことはない。この世界にもこのような男がいるのかと強く感動した。だから、私はいつも以上に真剣に、誠心誠意、髪を切ろうとフードに手をかけ、ハサミを持つ。

 

…………。」

「どうしましたか?」

「すみません、私には切れないです……。」

「そうですか、いや、いいんですよ。お邪魔しました。」

 

彼は店を出る。1人で歩く後ろ姿は悲しみに溢れていたが、しばらくすると彼の仲間だと思われる者たちが現れた。何を話しているのか聞こえないが、後ろ姿にもう悲しさは見られなかった。

 

私はその頼もしい彼らを見送りながら心の中で強く思う。

 

 

「彼ならきっと世界を救えるだろう。だから、私は祈ろう。彼に毛が生えるを。」

 

 

END

 

どーも、装置3年おーたです。

二度あることは三度ある!!またまたまた拙い文章でごめんなさいm(._.)m

さあ、今回は何をこの話の中で皆様にお伝えしたかったのかそれは、

「初めての美容院に行くのって緊張するよね!」

ということです。最近、ずっと通っていた美容院に行けなくなってしまった私は、どこに行ったら良いものか悩んでいます。

 

三度目にしても、伝えたいことを伝えるのって難しいと実感しますね!!今回の公演ではいったい我々の想いがどれほどお客様に伝わるのか。いざ尋常に勝負( ̄(工) ̄)

 

 

以下公演情報です↓↓

 

東京農業大学 農友会演劇研究部

7月下品こそ、この世の華公演

「特急ナックルボーラーVS山賊焼き」

作・演出 福田龍哉

 

あらすじ

『民宿ガラパゴス』そこでは、様々な人間が様々な理由で関わっている。雇われ店長の“せーじ“とその彼女“わかば”、ヘルプで本社から来た“村木”。他にも、ライブイベントの営業で来た宿泊客、本社で働くモヒカン、etc,etc…

そこでは楽しくて退屈で変な日常が続いている。

しかし、ある女の登場により『民宿ガラパゴス』のドス黒い自浄作用が働き始めてしまう

そんな状況でも、せーじとその兄たちはダラダラとビールを消費していくのであった。

 

【日時】

713日(木) 17:00

714日(金) 17:00

715日(土) 13:00〜/18:00

716日(日) 14:00

上演時間約110

開場は開演の15分前

《入場無料・予約不要》

 

【場所】

東京都世田谷区桜丘1-1-1 東京農業大学世田谷キャンパス

常磐松会館(生協上)5階 演劇研究部アトリエ

 

劇研HP

http://nodaigekiken.web.fc2.com/

twitter

@nodaigekiken


2017.08.20 Sunday

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4月見果てぬ僕公演「夜空が僕らを見つめてる」

東京農業大学農友会演劇研究部
平成28年度4月見果てぬ僕公演
「夜空が僕らを見つめてる」
作/辻野正樹 演出/飛田共樹

4月13日(木)〜4月16日(日)に4月公演を行うことが決定いたしました。
今回は4年生が引退し、世代交代をした初めての公演となりますのでまた今までとは違う雰囲気の公演になることでしょう。
あらすじや日程などの詳細は各記事の公演情報欄をご覧ください。
皆様のご来場心よりお待ちしております。

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